タイ廃人道中 Part2 ~男の性(さが)~


とりあえず格安航空券とホテルを予約した俺たちは、○山の家で作戦会議。
すると、部屋に上がったオレに目もくれず、○山はパソコンを食い入るように見ている。

「何見ようと?」

待ってましたとばかりに、もったいぶった気色の悪い笑みを浮かべる人生の厄介者。

「タイの風俗ってさぁ、日本のハゲ散らかしたスケベおやじ達が毎年のように慰安旅行行くくらいでさ、相当アツいらしいよ!! パッポン。タニヤ。アジア1の歓楽都市!!ふふふ……」

しまった!!後悔先に立たずである。今さら家に光通信の環境が整ったとかいって、「ITボーイ・時代の寵児」を自負するこの男は、その新たに手にした手段を用いて、時間も忘れてふしだらな「裏情報」をせっせと集めていたのだった!!


・・・・・・。


・・・・・・・・・


「すげー!!中洲のヘルスの値段でソープ行けるらしいよ!!それもマッサージ付き!!」

……10分後、二人して息も絶え絶えに興奮してディスプレイを覗き込んでいるオレたち。 なんと愚昧な己の意志の薄弱さよ!!


結局、終始風俗リサーチで終えた前日。2人とも初海外。

大丈夫か!?生きて帰れるのか!?ゆとり世代の廃人たちよ!!



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