なぜかドラゴンボールのフィギュアがダッシュボードの上に積み重ねてある奇天烈なタクシーに案内されるオレ達。当然、ドライバーの前方視野はかなり塞ふさがれてしまっておりものすごく危ない。泣きそうになるオレ達に何の関心も示さずに車を発進させるタクシーの運転手。間もなくハイウェーに突入。
しかし、そこから見るバンコク市内はまさに摩天楼。点在する高級ホテルに高層ビル、オレ達の地元などは足元にも及ばないその圧倒的なスケールに目を見張るオレ達とコオロギ2匹。しかし、それ以上に驚かされたのはカーレースさながらの車の競り合いであった!!
突如、猛烈なハンドリングで目の前に割り込んでくる大型貨物トラック!!なぜか目がチカチカする蛍光色の塗装をした日本車のタクシーは、基本フルスモで、ウイングをつけてみたり、車高を落としてみたりと思いつきでテキトーな改造が施してある!!それが100km/hを優に超えるスピードで路側帯を平気で駆け抜けているのだ!!しかし、どうしても狙いが分からない。
その様子を、初めてプロ野球を生で観戦する田舎の野球少年のような純朴さで羨望している○山。すると、コオロギの1匹が○山とコミュニケーションを試みる。
「アー ユー ジャパニーズ??」
「ヤー!! アー ユー カンコーク??」
はい、コオロギ3匹目。
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