高速を降りたタクシーは下町風の通りに出た。初めて見るトゥクトゥクやいろんな屋台に目を奪われながら、やっと落ち着いて異国情緒を感じ始めるオレ達。町中に点在する仏教寺院をいくつか新鮮な感動をもって眺めていると、突然タクシーが停車。どうやら目的地に着いたらしい。
その時は十分ぼったくられたことにも気付かずに約束の150バーツを支払い、韓国人青年達と特に意味のない握手を交わして別れ、屋台街に降り立った。色彩豊かなネオンきらめくバーや香ばしい匂いに誘われたが、この時もう夜の7時を回っており、オレ達にはホテルを目指すことが先決だった。
通りで現地の若い女の子2人を引き止め、駅の場所を尋ねてみるオレ。
「ウェア イズ ザ ニアレスト ステーション!!?」
すると、照れくさそうに狼狽し、キャッキャとはしゃいで立ち去っていく女の子たち。
わけも分からず呆然と立ち尽くすオレ。
「なんでかいな?オレの英語そんなに下手かった?」
「つーかさ、買春かなんかと勘違いされたっちゃない? オレら日本人やし笑“!!」
のん気でいい御身分ですな、○山よ!!
しかしこれだけは言わせてもらう。
大勢の女に手を出すネジ抜けナンパ野郎の貴様にだけはそんなこと言われたくねぇんだよっっ!!
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